2015年1月2日金曜日

心のこもった贈り物、落語家の伝統挨拶。



年が明けると『おめでとう』の挨拶と共に交換するのが手拭いです。

年始の挨拶を兼ねて、落語家は手拭いを渡し合います。

前座は手拭いを作りませんが、それ以外の全員が上下の分け隔てなく交換するのです。

この交換された手拭いが、実際の落語会で使用されます。高座の上で手紙になったり、財布になったり。

この時に、落語の邪魔をしないデザインや色が好まれますが、敢えてハデな柄を使う場合もあります。

落語鑑賞の玄人(鑑玄)になると、手拭いの柄で誰のモノなのかわかります。

『この手拭いを使うという事はなるほど、その噺ね』
とか
『○○さんの手拭いという事は、最近何かあったな』
など、裏を読めるようになります。

手拭いが名刺変わりであり、使い方によって意味を持ってくるのです。

商売道具である手拭いを贈り合う。
日本らしい素晴らしい文化です。

シンプルに日常使いできるモノ程、選ぶのは難しくなります。
手拭いとなると、少しハードルが高いので、まずはオリジナルのタオルを作ってみてはいかがでしょうか?

来年の年始に向けて、今からアレコレ考えるのも楽しいものです。

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